年末恒例(?)ディスプレイキャリブレーション祭り

まずは、EIZOの普通のLEDバックライトのsRGB色域のディスプレイを6500Kで調整する

お次はBenQの広色域ディスプレイSW270C

一度、純正のキャリブレーションソフト(Palette Master Ultimate)でD65 でバードウェアキャリブレーションしたもの

そして、先ほど調整したEIZOのモニタと95%くらいのホワイトを表示させて「目で見て知覚的に」ホワイトポイントを調整する

何を言ってるかわからねーと思うがおれも何をやらされているかはわからない

測定デバイスは何をやっているのかという感じw
(実際にはメタメリズムという現象を回避するために必要な手順)

広色域モニタを正しく調整するのに狭色域のモニタを並べる必要があるという訳の分からない状態

次はMacbook Pro 16インチのLiquid Retina XDR ディスプレイ

このディスプレイは最近ハードウェア(?)キャリブレーションに対応しましたが、100万円以上の高価な測定器とそれを扱う技術が必要なので一般のご家庭でできる範囲で調整する

で、最近のMacOSのアップデート(Sonomaから?)追加された「ビジュアル微調整」を使って
BenQの高色域ディスプレイの時と同様に、EIZOのsRGB色域のモニタと95%暗いのホワイトを表示させて比べながらホワイトポイントを知覚的に合わせる

HDR動画編集の時に使うリファレンスモードプリセット”HDR Video(P3-ST 2084)"については一般のご家庭ではこれ以上はどうしようもないので、ここまで

・プリント作業用のP3-D50 120nits

・SNS写真確認用のsRGB D65 10nits
のリファレンスモードプリセットをつくってi1 DisplayでICC プロファイルを作ってMacbook Pro 16インチの内蔵ディスプレイはおしまい

WindowsだとWindow Managerに3DLUTを適応できるソフトウェアがあるので、ディスプレイのキャリブレーションはWindowsの方がいろんなデバイスに対応できるしキャリブレーション自体も追い込めるみたいです

github.com/ledoge/dwm_lut

Macbook Pro 内蔵ディスプレイのICCプロファイル作成終わった

謎仕様なのが、リファレンスモード対応AppleデバイスはICCプロファイルの変更をするにはColorSyncユーティリティを使う必要があるんですよね

ちなみにリファレンスモードを切り替えたときに標準のICCプロファイルの名前は同じだけど中身はそのモードに準じた内容に書き換わってるという動きになっていることまではわかった

カラーの神「ディスプレを正しく調整し、環境光など正しい環境で視聴しているものだけが『彩度が高い』だの『色相が変」だのと言って石を投げることができます」

投げちゃだめ😣

「出荷時に調整してますよ」とうたってるラップトップやディスプレイも増えてきたので、測定器を買ってのキャリブレーションの前に、ディスプレイの色温度と環境光(室内の照明とか)の色温度を合わせるっていうのをやると良いと思います(制作する人も視聴する人も)

お勧めは
・「昼光色(6500k)」といわれるLEDや蛍光灯の照明にして、TrueTone(もしくは類似機能)をOFF

・部屋の照明を変更できない(今の照明の色温度がわからない)場合はTrueToneをON

で良いと思います
どしらもNightShift等のブルーライトカット機能はOFFです。

部屋の大掃除してて、スペースができたのでsRGBディスプレイを引っ張り出してきて、他のディスプレイのキャリブレーションしてたら1日終わった

敗因はキャリブレーション中の画面をぼ〜っと眺めていたこと

しつこくディスプレイのキャリブレーションの話題

ディスプレイをちゃんと調整して部屋の環境光とディスプレイの色温度を合わせれば、プリントとディスプレイの表示は違和感がないレベルにはなるのである😀

iPhoneともほぼ一致する

撮影するとiPhoneが彩度とコントラストが強く見えるけど見た目にはほぼ同じ😊

どちらもディスプレイはASUSのカラーマネージメントHDRディスプレイPA32UCR

2024年もキャリブレーションの話w

Macbook Pro 16インチの内蔵ディスプレイ、輝度毎にホワイトバランスの乱れが少なくてすごいな〜
(知覚的にWBを調整しているので6500Kからはずれています)

ホワイトバランスをD65にしてEOTF、色域、輝度毎のホワイトバランスを測定した

M3 Macbook Proのベースモデルが馬鹿にされがちだけど、正直このレベルの精度のディスプレイがM2 Airにプラス5万円くらいでついてくるのバグだと思います

彩度も計測した

MacbookProの内蔵ディスプレイ、高価な測定器でないとフルハードウェアキャリブレーションできないので微妙だと思ってたけど、そもそも出荷状態からホワイトバランスを調整するだけ(1分で終わる)で十分では……Proの名に恥じないディスプレイですね

ディスプレイキャリブレーションに関連して、色にこだわって動画とか写真を制作する人に必須の情報をthreadsにポストしました

特に一つ目のポストは安価に誰にでもできるのでお勧めです。というか対応必須です(あおりすぎ

threads.net/@shinobu.jpn/post/

フォロー

対応しなければならない理由はこれですw

これ、たぶん環境光が間違ってるときに生成される画像の色相のズレの方向にに誤りがあるんですけど、まぁ言いたいことは「変な色の調整になるよ」ってことですw

mstdn.guru/@shinobu/1116908728

いい例がありました

「グレーディング スタジオ」とかでググってもらえればたくさん出てくるんですけど、プロの環境も

・明るさを変化させない
⇒カーテン閉めて室内の照明に
・目の色順応を狂わせない
⇒一定の色温度の照明。D65、6500Kの照明にする
視界の範囲内に派手な色の物を置かない

ってだけなんですよね、お手軽で自宅でもできます😀

inter-bee.com/ja/magazine/ict/

DisplayCalというソフトを使って、DaVinci Resolveのビューア表示をLUTを当てるという形で表示を正確なモノにキャリブレーションできるのですが、なぜか特定のモニタ&PQガンマの場合だけ計測がおかしい(赤色の計測が変)……

同じくPQガンマでもMacbookProの内蔵モニタの場合は問題ないのに……謎

ここまでできれば、もうキャディスプレイキャリブレーション完璧なんだけど

というのも、昨年買ったAsusのHDRモニタは計測してみるとM2 Max MacbookPro のモニタほどは初期出荷状態の精度が高くなかったので、きたるべくM3 Ultra Mac Studioへの入れ替えまでにモニタの精度は高めておきたい!

mstdn.guru/@shinobu/1116853912
mstdn.guru/@shinobu/1116894061

4日間ぐらい試行錯誤した結果、AsusのHDRモニタのキャリブレーション、納得がいく形にできた

長かったぜ……これでいつでも M2 Max Macbook ProをM3 Ultra Mac Studioにスイッチできる

年末から年明けにかけてモニター4台
・BenQ SW270C(P3 D65、AdobeRGB D50、sRGB D65)
・Asus PA32UCR(P3 HDR D65、sRGB D65、AdobeRGB D50)
・M2 Max Macbook Pro 16(P3 HDR D65、P3 D50、sRGB D65)
・iPad Pro 12.9(P3 HDR D65、P3 D65)
のキャリブレーションプロセスも確立できた(モードも色域と色温度の組み合わせで複数ある)

モニターの色が正確&それぞれそろってないと気になって仕方が無い性格なので多画面は精神衛生上良くないw

M1 iPad Pro 12.9インチのHDR(リファレンスモードにしてHDR10の計測用動画を再生)の計測結果

Macbook Pro 16インチのディスプレイもそうだけど、本当にAppleのディスプレイの精度すごいな

mstdn.guru/@shinobu/1116894061

クレイジーな品質

ただし、出荷時からか経年劣化かはわからないが白色点は狂ってるので、ここだけは測定器での調整が必要

iPhoneのディスプレイも計測した(iPhone 15 Pro Max、TrueTone OFF)

EOTF(輝度の変化)はじゃっかん明るめですが、WBもP3の色域、彩度の変化も良い精度

先ほどは色域はP3でしたがsRGBの場合のiPhoneのディスプレイも計測した(iPhone 15 Pro Max、TrueTone OFF)

こちらもEOTFが35%以下ですこしずれてますが良い成績

つまり「写真や動画を公開前にiPhoneで最終確認」っていうのは

多くの人にとって精度の高いディスプレイで確認できる良いワークフローであるのではと思いました

ProじゃないiPhoneや1年以上経過したiPhoneでどういう結果になるかはちょっと興味がある

2023年の頭に買った2022年モデルのシャープのXLED(MiniLED)液晶テレビ 4T-C55DP1も測定して、テレビ側のパラメーターをチューニングしてできうる限り正確な表示になるように設定した

iPadやコンピュータ用ディスプレイと比べるとWBも若干精度が低いがまぁTVでここまでできれば大満足

読書と相性が良いので、本を読みながらディスプレイキャリブレーション

ソフトを変更したので結果確認のためのプロファイリングが楽になった

左:M2 Max Macbook Pro
右:ASUS PA32UCR
sRGB

MBPは使用しているとホワイトバランスはずれるので補正が必要だけど、それだけでガンマも彩度も正確なのはいったいどういうオーバーテクノロジーで製造されているのか……

写真のプリント作業を行う環境を今までD50(5000K)にしていたけど、動画やWeb用の写真の現像時のD65(6500K)との切り替えが面倒なので全部D65に合わせてしまうことにしました

と言うわけで電球を交換してディスプレイも再調整

キャリブレーションできた、色域はP3にした
彩度もガンマも色温度も平均ΔE 1.0だし問題なかろう

今までは動画、SNSの写真とか
→6500K、デスクライト

写真のプリント作業
→5000K、部屋の照明

で作業してた。プリントもまぁ6500Kでやっちゃっていいでしょうという判断。さいあく確認は別のデスクライト5000Kがあるのでそれでできるし

最後にテストプリントして画面と出力結果が一致することを確認

パーフェクト
(実際には写真よりさらに両者の見た目は近いです)

Asusのモニター、キャリブレーションに使うLUTがディスプレイ側で三層構造なの最高すぎる

1D LUT①:ホワイトバランス・ガンマ補正

3D LUT:色域、彩度補正

1D LUT②:ホワイトバランス・ガンマ補正

という最高にわかってる仕様

lightillusion.com/asus_manual.

@shinobu あれ?環境光の色温度が低い時って、引っ張られて黄色くしてしまうんじゃなかったです??
いや、青方向なのかな??

@masakiishitani う〜むさすがいしたにさん!
そしてAppleデバイスのディスプレイの精度の高さにびびりましたw

@shinobu 個人的に昼光色って白過ぎて落ち着かないんですが、慣れですかねぇ😅

@uho_www

ですね〜、とはいえディスプレイの基準はほとんどが6500Kなので昼光色で作業せざるえないのが辛いところです

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