#GQX ep.11 アルファ殺したちAlphacide
向こうから現れたオリジナル・ガンダム。
完全に当時の絵で蘇ってるという事は「概念としてのガンダム」なんだろうけど。
最終回の落とし所難しくないかな。
- ラスボスガンダムが現れてマチュ達が協力して倒す -> ファースト原理主義者激怒
- ラスボスガンダムがGQXを消滅 -> GQXオタク激怒
まるで今の中東情勢並みに地雷多い。
ガンダムのマスクが外れて禿げたお爺さんが現れ「いつまでもガンダム見てるんじゃないよ!」と叫び、再度ララァビームを浴びたシャアが髭ズラお腹ぽんぽこおじさんに返信して「いいじゃん!狂わせたのはあんただよ!」と喧嘩を始めるオチかも。
子供の時、舞台挨拶で富野監督と安彦先生にサインと握手してもらったのは一生の思い出。
#GQX ep.11 アルファ殺したちAlphacide
冷静に考えたら、0085でも技術が90年代中盤まで異常進化してるGQX世界。Iフィールド、サイコミュ、インテンションオートマチックを装備した最新鋭のMS2体に無印ガンダムがどうこうできるとは思えない。けど中の人補正の圧がエグい。ガンダム顔みただけでめぐりあいの冒頭が脳内に。最終話EDはもしや「めぐりあい」?
なぜイスラエルはGBU-57地中貫通爆弾(MOP)を必要としてるのか。
説明見てたらそりゃゴジラの皮膚も貫通すると思った。実質的にB-2でしか運用出来ないんだ。シンゴジラの描写正しかった。重力えげつない。
#GQX ep.11 アルファ殺したちAlphacide
今回納得したこと。
何故GQXガンダムは極力擬人化を避けて無機質にデザインされたのか?
オリジナルガンダムを際立たせるため。キラキラの向こうからオリジナルが出現した時に鳥肌たった。大きな要素はGQXメカとは完全に異質な顔。ファースト直撃世代はあの顔(安彦ガンダム顔)に信仰に近い思い入れがあるんだなぁと痛感。これは映画「レディプレイヤーワン」でも感じた。宇宙世紀以外の世界観でも、オリジナルガンダムの登場に鳥肌が立った。
だからアナザーでもガンダムは成立するんだ。「ガンダムらしさ」はGQXでもいろいろな意見があったけど、それは作劇上の要素ではなかった。ガンダムは宗教のような存在であり、キリスト教の十字架、仏教の観音像のように「視覚的に初代ガンダム(聖典)の要素が少しでもあれば、それはガンダムとして成立する」
初代を観た人がその体験を「奇跡」のように後世に伝え、その伝聞が後世になっても再解釈され伝わっていく。ガンダム的意匠は聖典となった初代へのトリガーであり、世代を超えて聖典に触れようと人々は挑戦と失敗を繰り返す。
#GQX ep.11 アルファ殺したちAlphacide
カネバンがジークァクスのシステムに侵入しようとした時、モニタに"alphacide"と表示されていた。
接尾語cideは直前に置かれた名詞を消去、削除する意味を持つ。(suicide自殺 homicide殺人 genocide民族絶滅)
Ωサイコミュ(ジークァクス)はαサイコミュ(赤いガンダム、エルメス)を文字通り消滅させるためのもの。αは始まり、入り口なので別宇宙への、Ωは終わり、出口なので別宇宙からの質量移動を目的としてるのかな。
最終回のタイトルから、この作品のテーマはメタ的に表現された「ガンダムへの憧憬」なんだろうな。αは富野由悠季監督、Ωは派生作品を生み出してきたクリエイター達。現代に沿った作りにするためにオリジナルの不要な質量をα宇宙に捨てていたら、ファーストを再鑑賞して大きすぎる質量に圧倒される的な。
見事な作劇
ガンダムのコピー生産は可能か? vol.1#GQX
(続き)
その結果、ドイツ軍はT-34のフルコピーではなく仕様を自国のサプライチェーンに合わせたパンターを生産しました。
もっともコロニーを数百建造できる宇宙世紀ですから、中世紀の工業事情は単純比較出来ません。工業のソフトウェア化も進んでいるでしょう。そしてジオンも元は連邦の技術体系を土台にしているのでオートバランサーのように互換品も多かったはずです。しかし重工業製品の量産はどうしても泥臭い部分は出てくるはずで、リバースエンジニアリングによるコピーと説明されるとなんか腑に落ちないなぁと感じます。gMS-αが前線で運用されていたことからも、その時点でパーツのサプライチェーン出来ていたと思うんですけどね。
重箱の隅的な違和感ですが、こう感じるのもガンダム世界で長年構築されてきた技術体系の膨大な蓄積があるからなのかも。
まぁ、物語の本質とは関係ありません。ひとの数だけガンダム感は違うし、GQXのジェットコースター展開でも、余韻は「時間の経過」の中で映像外に詰まってます。斬新なアニメの試みだと思ってます
ガンダムのコピー生産は可能か? vol.1#GQX
ジオンは鹵獲したRX-78をリバースエンジニアリングしgMSゲルググを生み出してます。既存のジオン系MSの技術蓄積に見切りをつけ、今後のMS開発ベースをガンダムとしました。
歴史上、類似した事例は独ソ戦でのT-34戦車です。1941年に登場したこのソ連兵器の性能にドイツ軍はショックを受け、それ以降のドイツ戦車はT-34のリバースエンジニアリングから影響を受けてます。しかしドイツは新型戦車の開発に手間取り、ドイツ版T-34と言えるパンターの量産を開始した時には、もはや組織的反撃ができないほど弱体化してました。
早急な戦力化が急務なら、対抗する戦車を一から開発するよりもT-35をフルコピーしたらいいのにと思いますが、複雑な工業製品はなかなかそうもいかない事情があります。戦車は膨大な部品の集合体であり、専用部品もあればその国の汎用部品もあります。それらは国内に張り巡らされた複雑なサプライチェーンから生み出された製品であり、兵器をコピーするということは、そのサプライチェーン全体をコピーするという事で、それは現実的に不可能です。
(続く)
GQX ep.10 「イオマグヌッソ封鎖」
最終話まで残り2話。
物語終盤まで誰も殺していないガンダムシリーズの主人公は初かな?比較するとニャーンの方が歴代ガンダムの文法に沿った主人公感ある。そしてジフレドの方がガンダム的活躍してる。マチュは戦闘には関わらないのに物語を強引に牽引してる構図は新鮮。「天気の子」を観た時にファーストガンダムと通じるものを感じたけど、ジークァクスは天気の子を連想させる。
楽しみだなぁ。
実写版ジークアクスのシャリアブル役はこのひとかなぁ。(ご存命であれば)
https://x.com/abcdeadxyz/status/1933130555224428817?s=46&t=N7fFA3xd5jg4JCBnyzSEIg
スチル写真部 L,R,F,C,S多国籍軍