ウチの子(?)も、いっとき電源が入らなくなってお亡くなりになったかと思いましたが、その後持ち直してその後は元気でーす!w
お馴染みの柄の曲がった😅左上向き矢印マウスカーソルは、かのアラン・ケイがXerox Alto向けにデザインしたものであるという、(伝聞ながら)いわゆる「わしが育てた」情報をQuoraでコメント・補足しました。
このほど「語学学習に使えそうなウォークマンみたいなポータブルプレーヤー、何か持ってない?」という妻の要請(?)をうけて、NT-2を発掘しました。
思えばiPodを使い始める前までかなりこれに依存していたので私にとってのiPod登場は「Goodbye, NT」でした^^;
参考まで、1979年にジョブズ達がXerox PARCで見たAlto(より厳密にはアラン・ケイ達の暫定ダイナブック環境)では、キー操作で代替できたのはカットとペーストのみで、それぞれ DEL とその近くの無ラベルキーにダイレクトに(つまりモディファイアーキーとの併用は無しで)割り振られていました。
イキってMacBook Pro 16-inch (中古)を買ってしまったらこの始末w
冗談はさておき、Boot Camp/Win 10ではドングル使わないとBluetoothヘッドセットがまともに使えないなんてあってはならない不具合が、まさか何年も放置されていたなんて知らなかったよ…^^;
#370で話題になった「Shiftキー+A~Zで一時的に半角英数字入力モードにできる機能」がいつからなのかをざっと調べてみたところ、意外と古く、WindowsはMS-IME97から、Macは10.3からのようでした。以下、参考資料です。
“MS-IME97では英文交ぜ書きをサポートするための機能も用意された。プロパティの基本設定画面で「Shiftキーのみでローマ字かな変換を制御」をチェックしておくと、ローマ字入力・全角ひらがなモードで入力中にシフトキーを押して離すことによって一時的に半角英数モードに移行する。” MS-IME97徹底研究 http://www4.airnet.ne.jp/koabe/com_inet/im/msime97.html
“「ことえり」その他の変更点 - Windows風のキー操作のサポートなど、ちょっと気の利いた細かな新機能もたくさん追加されています。”Mac OS X Panther Version 10.3 https://allabout.co.jp/gm/gc/80836/3/
“ことえりの環境設定で「Windows風のキー操作」” Mac OS X 10.3.3へのフィードバック http://apple.fan.coocan.jp/macosx/feedback33.html
前ツォ(?)のカット&ペーストのキーアサインの件、ちょっと調査が足りていませんでした。さらに細かいところで恐縮ですが少し訂正します。
アラン・ケイたちのSmalltalk(暫定ダイナブック環境。GUI OSライクなサブシステム)でカット&ペーストがキー操作にアサインされたのは前ツォに書いたSmalltalk-80からではなく、その前の-76(ちなみにジョブズ達が1979年に見学したときのバージョンです)からでした。
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/9/91/Smalltalk-76.png
あと、カットのDELはそのままですが、ペーストの方は当初は同じく前ツォに書いたLFキーではなく、ALTOのキーボードに3つあったブランクキーの一つでBS(奇遇ですな…^^;)キーの右隣のBLANK-TOPにアサインされていたことも、当時のソースコード(http://smalltalk76.com/0019-Form-Path-Image.st.html )を読んでいて分かりました。
#365 収録後トークの「コピー&ペーストはMacが最初」というのは少々いただけないです(アラン・けい察的に😉)
コピー&ペースト自体は @ivyfield さんが言及のとおり、ラリー・テスラーがXEROX PARC在籍時に発明したものです。
Bravoというチャールズ・シモニー開発のAlto向けWYSIWYGワープロのGUIを部分を差し替えたGypsyというワープロで実装が試されました。
https://www.youtube.com/watch?v=Dhmz68CII9Y
その後、アラン・ケイらが「暫定ダイナブック環境」として開発中だったSmalltalk(バージョンとしては同-74)にポップアップメニューの発明と同時に採用され、今我々がよく知る形で利用できるなりました。
キー操作にアサインされたのはSmalltalk-80からで、ALTOやその後継機のキーボード右上に並ぶDELキーにカット、LFにペーストが割り振られました。
https://www.flickr.com/photos/walkingsf/31415192416
我々のよく知る、機能キー+X/C/V に割り振られたのはMacの前身のLisaからです。
チャラン・ポ・ランタンのこの曲はドラマ放映当時から好きだったけど、小春さんの動画を見るようになってから、このMVの味わいがまた一段と深みを増した😆
チャラン・ポ・ランタン / 『逃げるは恥だが役に立つ』オープニングテーマ「進め、たまに逃げても」MUSIC VIDEO(full ver. https://youtu.be/XaeuaKdtBUg
旧Macにゆかりの深いフライトシミュレーターと言えば、ブルース・ホーン(Finderの開発に参加、リソースフォークを考案したプログラマー)が高校生の時(1974年頃?)にAlto+Smalltalk(=暫定ダイナブック環境)で書いたプログラムがよく考えられていて驚かされます。
こちらは本人による紹介。
https://www.atariarchives.org/bcc2/showpage.php?page=37
こちらはアラン・ケイによる紹介。[PDF直リン、乱丁注意]
http://mnielsen.github.io/notes/kay/Personal_Computing_1975.pdf
PowerPointの意外な起源が興味深い
パワポの前身(?)が、ジョブズ達のLisaや旧Mac以上にゼロックスのAlto(より正確にはアラン・ケイ達の暫定ダイナブックOSであるSmalltalk環境のGUIのしくみ)を強く意識して作られたという歴史を紐解いた2年少し前の記事。
“The Improbable Origins of PowerPoint” https://spectrum.ieee.org/tech-history/cyberspace/the-improbable-origins-of-powerpoint
FileMakerが同じ会社で作られていたことや、パワポはMSが買う前は旧Mac向けアプリだったというのもいまさら知りました。
アラン・ケイがクインシー・ジョーンズにSqueak(ジョブズたちが見たSmalltalkというGUI環境の直系の子孫の一つ)に組み込みの感染シミュレーションを説明する動画です。
http://www.squeakland.org/content/movies/squeakers15.flv
ダウンロード後、FLV対応プレイヤーでご覧ください。
“アイコン”の始祖的存在として知られる、1975年頃にAltoで作られたビジュアルプログラミング環境「Pygmalion」の書籍のPDFをゲット。
https://b-ok.cc/book/2299913/60d394/
昨年末に一人アドカレでがっつり触ったせいか、巻末の17ページに及ぶSmalltalk-72で書かれたソースコードが、なんとか「私にも読める…読めるぞ!」ってなって胸熱w
https://qiita.com/advent-calendar/2019/smalltalk-72
https://pbs.twimg.com/media/ESMuAIdUYAAnfMG?format=jpg&name=large
いつかエミュレータとかで動かしてみたい。
ラリー・テスラーによる「アップルのLisaのウィンドウやメニューなどのGUIが、SmalltalkのGUI(図)を下地にして、HP移籍組のUCSD Pascal UI推しやカット&ペーストが嫌いなEmacs使いのテスターの妨害(?)を排除しつつ、どんな紆余曲折を経てできあがったか」を当時のメモ等を参照しながら振り返る講義 https://youtu.be/OW-atKrg0T4 と、その書き起こし http://web.archive.org/web/20071001043526/http://www.computerhistory.org/events/lectures/appleint_10281997/appleint_xscript.shtml
後半にはクリス・エスピノーザも登壇。
アラン・ケイ、アルト、GUI史(パクりパクられ)警察。
アルト向け暫定ダイナブックOSとして70年代に試作され以降、GUIやIDE、OOPやデザパタ・開発手法などを創出、今も https://pharo.org などとして進化を続け、主に開発環境として他者に影響を及ぼし続けているSmalltalkに興味を持ち、パーソナルコンピューティングの理想像やその歴史を紐解いて愉しんでいます。
参考:1973年に作られたゼロックスのアルトは「タイムマシン」!
https://www.slideshare.net/sumim/it2550-125876561/6