このスタジオの作品の特徴は、普段目立たない普通の人が暴力に晒されて爆発する、という流れ。これって伝統的な任侠映画やウェスタンのパターン。
劇中の台詞もボトムズっぽい厨二に溢れていて最高。
「冬戦争で奴と遭遇したソ連軍は全滅させられた。たった一人にだ。ついたあだ名が"不死身の殺戮者"」
SISU clips
英語版の予告編がさらに面白い。
ナチの戦車がT-62。ドイツ人がなぜかロシア語訛りの英語。そういうダブルミーニングなのね。
https://www.youtube.com/watch?v=OGbr-aAnKTo
好みの映画の匂いがする!
10.27公開『SISU/シhttps://youtu.be/qRkfki1ae8kス 不死身の男』60秒予告
とすると、戦後の日本人は、神様(アダム)を偶然南極で見つけた世界線の人類なのかな。見つけたアダムには魂がないかわりに永遠の命を持つ。神に憧れた人類は神の似姿(レプリカ)としてエヴァ(戦後憲法)を作る。
神としての平和
本質的に無神論の日本人。だけど「平和」という単語は、海外の「神」に近い共通概念だと思う。
本来、「平和」は状態を表す単語であり、人の営みのスナップショットでしかない言葉だが、我々日本人の心の中には、天上に「平和」という神が鎮座しており、その神を地上世界に降臨させるのがミッションだと信じている。
宗教観の強い国では、それぞれの神の教義をあまねく広めた先が「平和」であり、また狩猟民族的、あるいは帝国主義的国家では、平和とは「敵のいない状態」を指す。(現にロシア語には「平和」に該当する単語がない。「戦争でない状態」という必要があるらしい)
神としての平和と人の営みの結果の平和。
文化や外交姿勢の違いは、この考えの違いから生じているのかもしれない。
これは敗戦国ゆえの世界観なのかな?と思うけど、徳川幕府下で培われた処世術なのかもしれない。
スチル写真部 L,R,F,C,S多国籍軍