前ツォ(?)のカット&ペーストのキーアサインの件、ちょっと調査が足りていませんでした。さらに細かいところで恐縮ですが少し訂正します。
アラン・ケイたちのSmalltalk(暫定ダイナブック環境。GUI OSライクなサブシステム)でカット&ペーストがキー操作にアサインされたのは前ツォに書いたSmalltalk-80からではなく、その前の-76(ちなみにジョブズ達が1979年に見学したときのバージョンです)からでした。
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/9/91/Smalltalk-76.png
あと、カットのDELはそのままですが、ペーストの方は当初は同じく前ツォに書いたLFキーではなく、ALTOのキーボードに3つあったブランクキーの一つでBS(奇遇ですな…^^;)キーの右隣のBLANK-TOPにアサインされていたことも、当時のソースコード(http://smalltalk76.com/0019-Form-Path-Image.st.html )を読んでいて分かりました。
#365 収録後トークの「コピー&ペーストはMacが最初」というのは少々いただけないです(アラン・けい察的に😉)
コピー&ペースト自体は @ivyfield さんが言及のとおり、ラリー・テスラーがXEROX PARC在籍時に発明したものです。
Bravoというチャールズ・シモニー開発のAlto向けWYSIWYGワープロのGUIを部分を差し替えたGypsyというワープロで実装が試されました。
https://www.youtube.com/watch?v=Dhmz68CII9Y
その後、アラン・ケイらが「暫定ダイナブック環境」として開発中だったSmalltalk(バージョンとしては同-74)にポップアップメニューの発明と同時に採用され、今我々がよく知る形で利用できるなりました。
キー操作にアサインされたのはSmalltalk-80からで、ALTOやその後継機のキーボード右上に並ぶDELキーにカット、LFにペーストが割り振られました。
https://www.flickr.com/photos/walkingsf/31415192416
我々のよく知る、機能キー+X/C/V に割り振られたのはMacの前身のLisaからです。
コピー・ペーストと言えばLarry Teslerの発明。PARCからAppleに来た人。今年の春に亡くなりました。Chris Espinosaはよく見ます。
https://www.youtube.com/watch?v=OW-atKrg0T4
チャラン・ポ・ランタンのこの曲はドラマ放映当時から好きだったけど、小春さんの動画を見るようになってから、このMVの味わいがまた一段と深みを増した😆
チャラン・ポ・ランタン / 『逃げるは恥だが役に立つ』オープニングテーマ「進め、たまに逃げても」MUSIC VIDEO(full ver. https://youtu.be/XaeuaKdtBUg
Galaxy Buds Live は非耳栓型なので、外の音はほぼそのまま入ってくるのが必然であり、むしろそれが特徴ですらあります。したがって音楽等に聴き入りたいなら静かな場所で使うのが大前提。つまり本機のANCは、静かめな場所であっても、気になる低周波数ノイズがあればそれを抑えるのに用意されていると考えるのが自然だと思われます。
これは、AirPods Proのように耳栓型+強力なANCで、騒々しい場所であっても静粛さを得ようとするのとは根本的に異なることを意味するわけですが、そこを理解せず、ただ「ANC」というだけで短絡して効果が薄いと難癖をつけている評価が多くて辟易とさせられます。😢
一方で、その風変わりな形状の性格上、装着感が耳の形に左右されがちなことと、それと同根で適切な装着が意外と難しいことはきちんと指摘すべきかとも。スピーカー穴の場所を把握し、適切に外耳孔に向くよう本体を耳甲介腔に収めないと、音質はおろか音量やANCの効果までの一切が保証されない印象です。(おそらくはウリの一つである通話品質 ~音質ではなく、騒々しい場所で発話のみを相手に伝える性能~ も劣化するはず)
@tktz 土曜日の回に申し込みました! 情報ありがとうございます!
「GENERAL MAGIC」だけど shi3zさんが「iPhone誕生の秘密を描いたドキュメンタリー映画」って紹介されてた。iPhoneユーザーとしては見ざるを得ないな。字幕版のオンライン上映会があるそうです。 https://news.yahoo.co.jp/articles/f10356c4b7e9572d5bec40a2561d29026db7f2d0 https://wirelesswire.jp/2019/05/70830/ https://mstdn.guru/@tktz/104761765355810722
旧Macにゆかりの深いフライトシミュレーターと言えば、ブルース・ホーン(Finderの開発に参加、リソースフォークを考案したプログラマー)が高校生の時(1974年頃?)にAlto+Smalltalk(=暫定ダイナブック環境)で書いたプログラムがよく考えられていて驚かされます。
こちらは本人による紹介。
https://www.atariarchives.org/bcc2/showpage.php?page=37
こちらはアラン・ケイによる紹介。[PDF直リン、乱丁注意]
http://mnielsen.github.io/notes/kay/Personal_Computing_1975.pdf
最初の「マウス」を作った技術者、ビル・イングリッシュ氏死去。91歳 - https://japanese.engadget.com/amp/mouse-co-inventor-bill-english-died-at-91-072030245.html
×ブルース・ボーン → ○ブルース・ホーン (Bruce Horn) ^^;
アラン・ケイらのAltoを使ったフィールドワークhttp://mnielsen.github.io/notes/kay/Personal_Computing_1975.pdf に参加した“Smalltalkキッズ”の一人で同プロジェクトではフライト・シミュレーターを作成→https://www.atariarchives.org/bcc2/showpage.php?page=37
後にPARCでNoteTakerやDorado(Altoのそれぞれ可搬型・高性能版の後継機)向けSmalltalkの開発にたずさわった後、Appleに移籍してリソースフォークの発明やFinderの開発で貢献した。
参考:「ジョブズはアリスをあまりプレイしていませんでしたが、彼はアリスを作るために必要な明らかなプログラミングスキルに感銘を受けました。 "キャップスって誰だ? なぜ彼はリサに取り組んでいるんだ?"と彼はプログラムを見るや否や、軽蔑の念を込めてリサについて言及した。 "彼をマックチームに入れないと!"[DeepL訳]」https://www.folklore.org/StoryView.py?story=Alice.txt
参考:「キャップスは、ブルースが尊敬していた数少ない人物の一人であり、ブルースのテンションの高さを補完するような、明るくて気楽な性格の持ち主でした。[DeepL訳]」https://www.folklore.org/StoryView.py?project=Macintosh&story=Steve_Capps_Day.txt
スティーブ・キャップスがXEROXからAppleに転職しFinder(同じく移籍組のブルース・ボーンが手がけていた─)の手助けなどをする前、PARCでAlto向けに書いたダリ・クロック(Mac版は同じく氏の作品として有名なAlice─Through the Looking Glassに同梱)がAlto実機で動く様子
参考:ルイス・キャロル作「鏡の国のアリス」を題材にAppleの開発スタッフが純正ゲームソフトとして1984年に制作したチェスゲームhttp://databug2210.blogspot.com/1984/12/old-mac-alice-through-looking-glass.html
参考:「ダリ時計の基本的なギャグは、秒が刻むにつれて数字がモーフィングされることです。 これは今日のCGI基準では何でもないことですが、当時私は74481チップのマイクロコード*で内部ループを書かなければなりませんでした[DeepL訳; *Altoは再起動なしにCPU命令を書き換えられた]」http://fakestevecapps.blogspot.com/2009/04/dali-dali-in-come-free.html
リアル老け顔が拝見できるとは!👍
アラン・ケイ、アルト、GUI史(パクりパクられ)警察。
アルト向け暫定ダイナブックOSとして70年代に試作され以降、GUIやIDE、OOPやデザパタ・開発手法などを創出、今も https://pharo.org などとして進化を続け、主に開発環境として他者に影響を及ぼし続けているSmalltalkに興味を持ち、パーソナルコンピューティングの理想像やその歴史を紐解いて愉しんでいます。
参考:1973年に作られたゼロックスのアルトは「タイムマシン」!
https://www.slideshare.net/sumim/it2550-125876561/6