まだ水銀の体温計を予備として持っています。
この東芝製の体温計は紐を両手で持ってプラケースごと回してねじり、その状態で紐を引っ張ると勢いよくプラケースが回転しその遠心力で水銀の位置がリセットされます。
振って体温計の先を物にぶつけて壊すことがありません。
上の光ピックはSONYの初期の録再用MD光ピック、下は私が担当して初めて量産された録再用MD光ピック。
録再用に使用される半導体レーザーはディスクから戻ってきた光が半導体チップ内で干渉してノイズとなります。それを防ぐために高周波で点滅させます。それが電波輻射ノイズとなり他の機器を誤動作させる可能性があるためシールドしなければなりません。写真のSONYのピックの左側にシールドのために銅箔テープが貼られています。下のピックは回路を真鍮のケースにいれています。
これらの輻射ノイズを電波暗室に持ち込んで測定しながら規格に収まるように対策を施します。私も対策で電波暗室にこもっていました。
話題にでたパナソニックの初期に発売されたカートリッジ付きBlu-rayディスクです。
カートリッジをトレイに載せてローディングするとカートリッジの横にあるラックによってシャッターが開く構造になっています。このカートリッジは同じ年の知人が設計していました。
BD初期は傷や指紋が録再に影響があるということでカートリッジに入れました。しかし実際にはそのような問題があまり発生しなかったのか使われなくなったと思います。
CDとBDを比較すると保護層の厚さがBDは0.1mmと薄いので表面状態の影響が出やすいです。