GQX 最終回 だから僕は もっと見る
いろいろと積み上げてきたSF的伏線を全て御破算にして、ファーストガンダムの絶対不可侵性と、創造主も含めた人々に与えた呪いのような呪縛をメタ的に描いたエピソード。GQX時空はあちら側ララァによる無限RTA世界のひとつ。面白いのは「あちら側」ですらファーストガンダム世界ではない。それはファーストが辿るかもしれなかった可能性のひとつ。つまりあちら側ですらも創造主であるシュウジ(おそらく富野由悠季)によるRTA世界のひとつ。薔薇の呪縛は巨大IPとなったガンダム自身が持つ質量と重力と呪縛。創造主は神格視されたファーストの呪縛を解きガンダム世界を終わらせようと何度も試みてきた。しかしフォロワー達は創造主に感謝と愛を伝えて答える。「大丈夫、もっと自由に生きていい」と。(続く)
(続き)正史だとシャアはずっと報われずに拗らせて地球を粛正しようとする。GQXははじめて彼に用意されたハッピーエンド。アクシズ・ショックで共に消えたアムロだけど、彼は「脱出」で帰る場所を与えられてる。だからこの脚本はシャアに用意された「帰る場所」なのかもしれない。
ユニコーンのフロンタルは「拗らせたシャアの煮凝り」として描かれていた。最終話でやっと「シャアの肩の荷が降りた」演出もまた素晴らしかった。
Mastodon は、オープンなウェブプロトコルを採用した、自由でオープンソースなソーシャルネットワークです。電子メールのような分散型の仕組みを採っています。