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「勝者によって作られる歴史」ではなく、「信頼できる一次資料」を残していく──日本財団とドワンゴの提携により2025年4月に開学するオンライン大学「ZEN大学」は、なぜコンテンツ産業史の“オーラル・ヒストリー”を収集するのか? ゲーム、アニメーション、マンガ、IT、ネット文化を形作ってきた「語らなければ消えてしまう歴史」を語り継ぐために
news.denfaminicogamer.jp/inter

"「インテル社から発売された世界で最初のCPUは、日本人が設計した」──今では知る人ぞ知る事実だが、当時はパソコンが好きな人であれば、誰もが知っていたことだという。

これは「語り継がれない歴史は忘れられる」ということを端的に表したエピソードだ。

そして、マンガやアニメ、ゲームといったコンテンツ産業のなかにも、いまだ語り継がれぬ歴史は山積している。そんなコンテンツ産業の歴史を、「口述歴史」、つまり、当時の関係者の証言という形で記録していこうというプロジェクトがある。"

"川上氏:
「アスキー」などのパソコン雑誌を読んでいたら、何度もそういった記事が出るので、昔のパソコン少年はみんな知っていたことなんです。

このことが知られなくなってしまった理由のひとつとして、「アスキー」という雑誌がなくなってしまったということも大きいと思います。要するに、「メディアが伝える」ということがされなくなってしまったんです。

それと、インテル自身が「嶋さんがCPUの設計をした」ということを、途中まで認めていなかったんです。インテルの社史に載るまでにも結構時間がかかったりして。

インテルが作った「CPUの博物館」みたいなところでも、嶋さんの表記が小さくなったり、消えてしまったりしていて。インテルにとってみたら、「世界初のCPUは日本人が作った」という歴史は広める価値がないんです。

だからやっぱり、歴史というものは勝者によって作られる。外国が「実は世界初のCPUは日本人が作ったんだ」という歴史を守ろう、と努力はしてくれないので。日本の歴史は日本が守らないといけないんです。

そして、これと同じことがゲームやマンガ、アニメでも起こりうる、ということなんです。"

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グルドン

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