GQX 最終回 だから僕は
(続き)
ジークアクスはアニメ作品としてとても異質だった。全12話という極端に短い構成。毎回ジェットコースター展開でありながらエピソード間の空白の時間に拡がる想像力。説明不足だったり過剰説明だったり。
物語としてのまとまりは欠けていたと言わざるをえない。
しかしこの3ヶ月、この作品は「体験」だった。人々は自分の想いをこぞってTwitterにあげた。そして古参も新規もファーストに想いをはせ、小説版は売上一位になった。現実世界の影響を受けてギスギスしていたSNS世界で、久しぶりにひとびとが「好き」を純粋に表現していた。
この作品は「シン・シリーズ」のひとつの到達点かもしれない。温故知新の無限の連鎖。
体験をありがとう。