そこまで本作に入れ込んでいたことについて問われると、「やってみたかったからっていうことだし、あともうひとつは自分なりにアニメーションっていう技法に自信を持ち始めた時期だったんです。今までのアニメーションと全然違う、ストーリーとかキャラクターに依存しないで映画を作ってみたいと。そこまでの表現力を当時のアニメーションが持っていたかどうかはよくわからないけども、やる価値はあると思ったんです」と話してくれた。
「『〜ビューティフル・ドリーマー』って、映画としてはまあまあ成功した部類で、なおかつビデオがたっぷり売れたことで、ある意味、私自身が天狗になっていたんです。不思議な話とか変な映画を作っても、多分見てもらえるんじゃないかっていう。なおかつ、今ならこれがやれると思ったんです」