今回、ARと正確な位置情報を組み合わせてきたことで思い出した技術がある。セカイカメラだ。2008年にコンセプトビデオを発表し、2009年には限定的ながらiPhoneでARを実現するアプリを公開した。そのコンセプトビデオでは、屋内にあるショップの棚にある商品の情報をオーバーレイ表示するなど、当時の技術ではできなかったことを見せていたため「ベイパーウェア」と揶揄されもした。UWBにより正確な屋内測位が可能になり、それとARKitのAR機能とが組み合わされれば、10年かけてその目指したものが実現したことになる。