善悪とはなんだろうというお話
レバノンのヒズボラを打倒するために、狂ったように民間人もろとも攻撃するイスラエル。
一方的にウクライナに侵略してこれまた民間人もお構いなしに虐殺するロシア。
双方に見解はあれどもその時点で観測すれはどちらも倫理的に悪と断定できる。
しかしロシアは国力をほぼ枯渇かせ、イランはヒズボラとハマスを失ったため、シリア政府軍はたった8日で壊滅し、50年以上も続いた独裁体制は滅んだ。
この後、シリアに待ち受けるのは繁栄か混乱かわからないが、少なくとも国民は自国の運命を選択する自由を得た。
これはイスラエルやロシアの選択が結果オーライだったという意味ではない。複雑なビリアードの配置がクラッシュして偶然にシリアのボールがポケットに落ちただけだ。
一市民として「正しい戦争」などはないと信じている。
どんなに高度で高価な兵器を持っていても、国の体制が癒着と汚職に塗れていて、国民が政治規律を監視しなければ国は簡単に滅びてしまうのだ。「うまくやってくれてるから多少のことには目をつぶろう」と丸投げするとその因果は必ず国民に還る。日本国民はどうだろう?