ご神体としてのガンダム(ククルス・ドアンの島)
オリジナルは異質、というか浪花節的古典ロボアニメ風のエピソー ドだったのであまり印象に残ってない。単話抽出するなら「戦場は荒野」「時間よ止まれ」の方が相応しい。でも、このシンプルな物語はご神体としてのガンダムの台座でしかなかった。リアル、人間ドラマというのは後付けであって、やはり子供達が惹きつけられたのは圧倒的な戦闘力を持つスパロボとしてのガンダム、そして神々しいまでの安彦さんによる流麗なガンダムだった。映画としてはあまり評価出来なかったレディープレイやー1だけど、ガンダム出撃のシーンは鳥肌立った。そして今回も逆光を背景に二刀流で立つガンダムは震えた。
ガンダムは様々な才能のハーモニーで生み出された奇跡の交響曲だけど、長らく忘れていたスパロボ、ご神体としてのガンダムの復活。BGMと合わさって素直に感動出来ました。ファースト世代にとって、ガンダムはご神体だったのだ。