当日の眞子内親王殿下は無垢でおおらかな好奇心旺盛の小学生。ついつい思ったことを口にしてしまった。
この仕事は間違いなく膝をつかなければならない類の仕事で、眞子内親王殿下に膝をつかせたという要らない実績を開放するつもりはこちらに一切ない。
頭にパイルドライバーが刺さっており余計な言動が幾重にも封じられているボクは眞子内親王殿下の無邪気なお願いに、ボクを含めて親族全員ただただフリーズするしかなく、涙目の視線で宮内庁職員やSPに「どうにかしてくれ!」と訴えるしかなかった。
沈黙の中、祖父がハッと気付き状況を打開しようとうしろでコソコソと宮内庁職員と「こういう場合はどうしたら?許可は出るのか?」と話し合うのが聞こえる。頑張れじいちゃん!
宮内庁職員が眞子内親王殿下へ近付いてきて可愛いお願いは通らないだろうと思っていたが何かを一言二言伝えると、続いてボクへ「どうぞ作業を殿下へ」と言う。通るのかよっ!
(続く)