ウンチクを語ると、桃太郎は吉備津彦命の伝承が元になっていると言われていますが、桃太郎の鬼は吉備津彦命伝承の中で温羅(うら/おんら)と呼ばれており、その温羅の二つ名は「吉備冠者」で、つまり吉備を冠する者、吉備地方の代表者であると言われています
吉備津彦という名も吉備の男性という意味ですが、朝廷から温羅を倒すために派遣されたという情報から、朝廷と吉備地方豪族の権力闘争が吉備津彦命伝承として形を変えて伝わっているのではないか?と言われています
吉備津彦命伝承を読むと温羅は怪力無双で、鬼ノ城という要塞を築いていたとされるため非常に戦上手だったのではないかと伺えます
ちなみに当時から吉備地方は日本でも指折りの砂鉄の産地、製鉄産業が栄えた地方であったらしく、後世では吉備の枕詞として「真金吹く(まがねふ -)」と称されるほどです(天下の台所と言えば大阪という様な文脈で真金吹く=製鉄すると言えば吉備)
当時の朝廷は資源獲得で吉備を勢力下へ治めたかったんですね