AppleのiMac G3(1998年)以降、世界の製品PR戦略が大転換を迎えたのは間違いなくて、特に日本は1998年時点で既に世界から日本製品は高品質であるというイメージが定着していたので、日本メーカーは「使えば違いが解る」「高品質な日本製品を所有することがライフステータス」かのような製品PR戦略を取ることが多かった
それに対してAppleは「Apple製品があることでライフスタイルにどのような変化が訪れるのか?」というライフスタイルソリューションを提案する形の製品PR戦略を取り、消費者、特に若い世代の消費者から大きな支持を得ることになった
しかしその時点ではまだ世界はAppleの新しい形の製品PR戦略をほとんど理解しておらず「既に存在する消費者需要へ合わせた製品を作る」ことへ固執し、Appleのような「消費者の生活を変化させる製品を作る」という選択を取ることがあまりなかった
スティーブ・ジョブズがSONYウォークマンを高く評価していたのは知られていたところだが、それは何故か?と言えば若者へ新しいライフスタイルを提案する製品だったからである