オンキヨー、おそらく社運を掛けてた「GXシリーズ」っていう素性の良いブックシェルフサイズのアクティブスピーカーが在って若者へ訴求を頑張ってたのだけれど尽く上手く行かなかった
特に2011年にリリースされたGX-W70HVはDLNA対応で、更にAirPlayまでサポートするという徹底ぶり、オンキヨーも「これは売れるぞ!」と思ってたに違いない
音の傾向も少々ドンシャリ気味だが、若々しくエネルギッシュで、ズンっと来る低音はモダンなポップスやロック、EDMにちょうど良かった
GX-W70HV
https://www.jp.onkyo.com/pcaudio/poweredspeaker/gxw70hv/
ただ、蓋を開けると売上が芳しく無く、そもそもワイヤレスオーディオもまだ若者の中では普及していなかったためか主要ユーザと思われていた若者に見向きもされなかった
当時を振り返ればオンキヨーはビックカメラへ予算を大きく投入して、ピュアオーディオ売り場ではなくイヤフォンやヘッドフォン売り場、何なら携帯電話売り場にまで設置場所を確保するという若者訴求へ徹底していました
現在では中華製が注目されがちなハイエンドDAPでもオンキヨーはDP-X1から先駆者的な動きを見せており何もしていなかったというわけでもない
DP-X1
https://www.jp.onkyo.com/audiovisual/portable/dpx1/index.htm
何ならそもそもオンキヨーはオーディオマニアだけでなくPCマニアにも親しいメーカーであったことはSE-90PCIでよく記憶している人も居るでしょう
SE-90PCI
https://www.jp.onkyo.com/pcaudio/pcidigitalaudioboard/se90pci/
アクティブスピーカーDXシリーズにも同軸デジタルや光デジタル端子を備えるPCマニアというかギークが好みそうなI/Oを装備しているアクティブスピーカーがあったりして決して手を抜いてるわけでなかった気はします
でも何か開発される商品は想定している顧客層からちょっとズレてるみたいな、広報下手すぎないか?みたいなところはありました