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【ストレージとワーキングメモリへ対する動画編集ソフトの働き①】

動画編集ソフトはまずユーザによって指定された動画素材をストレージからワーキングメモリ上へコピーします。

これはワーキングメモリがストレージよりも高速であることが多いからであり、動画素材へ走る編集処理をワーキングメモリよりも低速なストレージからいちいち読み取ると転送速度が足を引っ張っていわゆるボトルネックになるからです。

つまり、編集される動画素材の実体、編集した動画素材の実体は保存するという命令が発し発されるまでワーキングメモリ上にあるわけです。

しかし、ワーキングメモリ容量は現実的に言って無限ではありません。ワーキングメモリ上へ展開された動画素材などがワーキングメモリの容量を超えて溢れてしまう場合、動画編集ソフトは溢れた部分をストレージへ退避させようとします。

これをテンポラリファイルと言い、動画編集ソフトの設定にテンポラリフォルダのディレクトリ指定があったりしますよね。これはテンポラリファイルの退避先を指定するものです。

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【ストレージとワーキングメモリへ対する動画編集ソフトの働き②】

前述したとおりストレージはワーキングメモリよりも低速です。つまりワーキングメモリから溢れ出てテンポラリファイルが作られれば作られるほど、その頻度が高くなればなるほど低速なストレージからの転送速度がボトルネックとなり動画編集自体の処理速度が低下します。

逆を言えばワーキングメモリ容量が大きければ大きいほど、テンポラリファイルの生成率は小さくなるのでボトルネックも小さく出来るということになります。

勘の良い方はここで気付いたと思います「ワーキングメモリだけがどれだけ大容量であっても、有限であるワーキングメモリからデータ量の大きい動画素材が溢れないはずがなく、テンポラリファイルが作られるストレージも可能な限り高速な方が有利なのではないか?」と。

これは大正解です。一部の方々がM.2 SSDストレージを求めているのは、それらの方々は撮影した動画素材をまずSDカードなどからM.2 SSDへ保存しているからなのです。

M.2 SSDをテンポラリファイルの置き場としてボトルネックを少なくしようとしてるわけです。

【ストレージとワーキングメモリへ対する動画編集ソフトの働き③】

まとめです。

ワーキングメモリは編集される・編集された動画素材が保存命令が出るまで置いてあるとこ。

ストレージにはワーキングメモリから溢れたテンポラリファイルが一時的に退避されている。

ワーキングメモリ容量が少ないとテンポラリファイルが高頻度に生成され転送速度がボトルネックとなる。

結論として、動画編集のためにストレージ・ワーキングメモリを選択するならば、ストレージは高速、ワーキングメモリは高速大容量が良い。

以上です。

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