はいでは、いつもの懐古厨おっさんの昔語りです。
「無断リンク」とはインターネット黎明期の牧歌的な空気感の中で運用されていた「ネチケット」の1つである!
WWWの仕組みとかはおいといて、インターネット黎明期では情報技術に先進的な理解のある人々が「ホームページ」を運営していた
しかしこの「ホームページ」は現在で言うところのホームページとはニュアンスが違っており、まさに「個人宅のWebページ」であったのである
「個人宅のWebページ」とはどういう意味か?つまり当時のホームページには氏名・住所・電話番号・家族構成・日記などリアルで生々しい個人情報が満載されており、無断で「個人宅のWebページ」をリンクすることはネットのエチケット「ネチケット」に反する行為だったのだ!
無断リンクにまつわる攻防は「ホームページ管理人」と、面白いWebページリンクを収集する目的で設置された「リンクサイト」と呼ばれる間で勃発しており、当時のインターネットが抱える問題の1つだった
「テキストサイト」時代へ至ると、競争が激化しランキング上位へ入るため「無断リンク禁止」などというネチケットは急速に衰えていく
むしろ有名テキストサイトとなりランキング上位へ入るため無断リンクしてもらったほうが良いので「無断リンク禁止」の対義語として生まれたのが「リンクフリー」であった
「テキストサイト」にたいてい「リンクフリー」の言葉があるのは、こういった経緯で生まれたからなのだ
ちなみに「Yahoo!」は人力でWebページを検索インデックス登録する手法だったが、これをWebページ内すべてのリンクをクローリングすることで自動的に検索インデックスを生成したのが「Google」だ
現在ではそれ以上に圧倒的高度なアルゴリズムによって「検索サイト」は運用されている
そんな令和の時代にまさか無断リンク禁止の文化を再び見れば脱力するのも頷けるはずだ!
ちなみに世代としては現在の30〜50代が少年青年期に経験していたことだぞ!50代の人なら子供は成人してんじゃねぇかな!w
「リンクサイト」とは言ってみれば「2ちゃんねる」の祖先みたいなもので、そこの住人もまた「2ちゃんねらー」の祖先みたいなもんであったため面白ければそれで良いという感じであった
しかしながら、親族・交友間にしか公開しているつもりのない「ホームページ管理人」に取って「リンクサイト」は害悪でしかなく、この「リンクサイト」を排除するために生まれた言い回しが「無断リンク禁止」である!
ただ時代が変われば価値観は変わるもの
インターネットが徐々に発展すると、そこへ商機を見出した営利企業が参入しはじめ「リンクサイト」を発展させた「検索サイト」が登場する。その大手こそが「Yahoo!」だ
「Yahoo!」が上手かったのはWebページ検索機能に加えて、Webページをランク付けしてランキングを作成し公開したことだった
ランキングがあれば競争が生まれるのは必然で、人々はより面白いWebページを作成するようになり、それは「テキストサイト」と呼ばれるようになっていく