【アンケートの舞台裏を連続トゥートで語る】
アンケートの結果やアンケートというモノ自体について様々な人からリアクションしたり、ボク自身からアクションを起こしたりしていますが、元営業マンとして今回のアンケートを行った際の舞台裏みたいなのをリプライでぶら下げていく連続トゥートして語っていこうと思います。

まずアンケートを取る前から「アンケートは大半の人が物凄く面倒臭い」と感じることはアンケートをやろうと思い付いた以前から知っていました。元営業マンなので身を持って経験していた

なのでアンケートをやろうと思い立った時点で巡らせた思考は「どうやってアンケートへの敷居を下げつつ比較的まともな回答を得るか?」です

Cutls Pさんが「ラフ」という表現を使ってオブラートに包んで言及していましたが、当然ながらアンケートの敷居を万人へ対して思いっ切り下げるのであるならば「お笑い」を使うのが手っ取り早いのです

ウェットに飛んだセンスの良いジョークでドッカンドッカン笑いを得つつアンケートを実施するとノリの良いFediverse住民ですから、これはもう圧倒的な量の回答を得られたでしょう

しかし「お笑い」を使うとどうなるか?と言えば、回答もまた「お笑い」が活用されてしまいます

現に少々堅苦しい文面で実施した今回のアンケートですら、性自認回答へ1/243の率でしたが「美少女」という回答が現れました

更には「このデータはアドベントカレンダーで再活用できるように公開する」「おそらくは後世の研究にも利用される」と宣言していました

つまりは直接的な言及はしなかったですが『このデータは半永久的に残る可能性が高く、安易な発言をすると君の恥ずかしい行動は半永久的に保存され同種のアンケートを見かける度に思い出してしまう黒歴史になる』と警告して居るのにも関わらず、アンケート実施者のボクへ対して人格攻撃するような回答も1/243の率でしたが現れました

もし今回のアンケートで「お笑い」を使って敷居を下げていたら率は1/243では済まなかったでしょう。再三繰り返しますがこれはアンケート実施前の時点で予想していたことです

つまりアンケートが「少々堅苦しい文面」なのはアンケート回答者の思考を「少々堅苦しい」方向へ誘導するためでした

思考誘導されたという事実へ対して嫌悪感を示す方々も居るとは思いますし大変申し訳ないと謝罪をしたい気持ちですが、おそらくは後世にも引用される初の大規模調査として必要な選択であったと理解して頂ければ幸いかと存じます

そして実社会で行われる真面目なデータが欲しいときのアンケートでも「国家が主催している」や「何だか堅苦しい組織名の組織が実施している」「生命など軽率に扱ってはいけないテーマ」「これはお笑いではないとひと目で理解できる啓発ポスター」「堅苦しさがある文面でジョークを活用してはならない雰囲気」などの手法で思考誘導をしています

もちろん逆に多少くだけたデータが欲しいときは楽しそうな雰囲気でインパクトのある手法でアンケートを実施していたりもします

そして実際にアンケート作成へ移るわけですが、アンケートを作成する上で営業マンとしての経験からアンケート設問は最大でも25件、10件程度なら望ましい」ということから設問数を絞ることを決めていました

経験上、設問数が増えれば増えるほど未回答というよりも未筆記が増えるからです。そしてそれは最大でも25件が有意なデータを得るための現実的な限界であると経験則が訴えています

更にはアンケートの理想を言えば微妙なニュアンスすら拾う設問すべて自由回答が望ましいです。言ってみれば固定回答は16色グラデーションのような自由度の低さですが自由回答は1677万7216色フルカラーな自由度があります。理想を言えば後者のほうが良いのは明らかでしょう

しかしこれを後々データとして活用しようと思えば大半の方々は察するかと思います。フルカラーの回答をどうやってグループとしてまとめれば良いのかと

そういったこれらを前提にアンケートは作成しなければなりません

もし「不適切な設問」と感じた設問があるならば、これらの前提から苦慮した結果であるとご理解ください

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そしてアンケートの告知へ移ります

アンケートの告知は何度か行いましたが、その告知で考えていたことは「アンケート回答者へどのようなインセンティブ(報酬)を与えるか」でした

そのような思考の中で出した結論は「開発者・サーバ管理者が役に立つと考えてもらうこと」「知識な層に興味を抱いてもらうこと」「Fediverse住民の一体感を演出すること」の3つでした

告知の中で「アンケート結果の円グラフをチラ見せ」したり「世界へ日本語圏のデータを見せてやろうぜ」と少々煽っていたのはこのためです。この辺りは営業マンとして培ったアンケートの経験というよりも営業マンとして培ったマーケティングの経験です

もちろんこの告知でも「お笑い」を活用してはいけません。「もっとアンケートを集めたいと欲をかいて安易にお笑いへ走ると回答は一気にお笑いへ振る」からです

告知も敷居をグッと下げれば間違いなく回答数は増えるのは明白でした。しかししっかりとしたデータを得るために告知が届かない人が居ることを知りながら敷居をグッと下げることはしなかったのです

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他にもアンケートの告知の中で行った敷居を下げるテクニックはあります

それは設問数の実数を事前に伝えることです

「終わりの見えないアンケートほど苦痛に感じるものはない」という考え方は、様々なアンケートサービスでも共有されており、UI上に「残り○件」などと表示する形で提供されていますが、今回のアンケートでも20件と実数を伝えることで表現しています

これもマーケティングの経験から導き出しているものですね。おそらくは20件という実数を見て「20件ならば協力してやるか」と感じて頂けた方々は多かったと思います(逆220件は面倒だと感じた方々も居たとは思いますが)

このような部分はボクではないかもしれませんが、第2回目の調査でも活用して頂ければなと感じます。実数がわかるのは本当に重要ですよ

連続トゥートもこれで終わりです

月なみな表現ではありますが「このアンケートは実施したこと・皆様が積極的にご協力し回答して頂けたことに事態に意味がある」と感じております

Fediverseの発展状況を見るにはいつか必ず必要なデータであり、いつかFediverseが安定運用されることにも必要なデータですし、更にはいつか企業資本を入れようと考察するのにも必要なデータです

カドカワやPixivが一面として読みを誤ったような状況にあるのは、このようなデータが存在しなかったことにもあり、今後Fediverseをマネタイズしようとする企業は間違いなく参考にするデータでしょう

243名の回答者の方々はそのような重要なデータへ協力したことに対して胸を張り誇って良いとボクは断言します「○年前のFediverse初回大規模調査に参加してたんだぞ」と

重ね重ね本当に御協力頂き誠にありがとうございます

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グルドン

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