Shi3zさんのnote見て、これは読まねばと思ってた本。 やっと読めた。
https://note.com/sh3syuran/n/ne6c6e4f9bc6d
この本は、ループ量子重力理論の話だと思ってたら、その中での時間の扱い(時間変数は無い)および、それなのになぜ時間の流れを人間が感じるのかというようなことだけに絞った説明だった。なかなか刺激的な内容で手に取って良かった。
ループ量子重力理論は、ホイーラー-ドウィット方程式を発展させたもので、方程式に時間は含まれておらず、物理現象はループのネットワーク内部の相互関係として実現されるのだそうだ。第一の衝撃は、あらかじめ時間と空間が在るのではなく、この関係の中から生まれてくるのだということ。
時間が経過したという意識は自分の内側にある。その瞬間の自分の意識が、過去が脳内に残した痕跡(記憶)を基に生み出している。音楽体験がまさにそれ。
ここが、第三で最大の衝撃であった。もともと物理的な時間や人間の意識については非常に強い興味を持っていたが、時間と意識の関わりなんて考えたことすらなかった。