"私の部屋"って雑貨屋さんもある訳で…。 この業界に入った頃、当時いた店舗の廻りもどこにどんなお店があるかもわかっていない状況でした。そんな頃のお話し。
自動ドアが開き、陳列を直していた僕は反射的に振返り
流し「いらっしゃ…」
パソコンショップに来そうにない読者モデルっぽい格好の歳の頃なら30位かなあって疲れたお顔の女性が店の入り口に立たれていました。
流し「…ませ」
女性「あのう…や、…へやって…」と店舗BGMにかき消されてしまうか細い声。
流し「お探しはどういった…」
女性「…の部屋…私の部屋って、どこですか?」私の部屋?いや、あなたの部屋をあなたが知らずに僕が知ってるって、ないでしょうよ~。😭 この人、いや、このお客様は…。😱
流し「い…いえ。それはわたくしも存・じて・は…」僕の顔は恐怖でこわばってたと思います。
女性「そう…ですか」
そのお客様はぐったりしながら出ていかれました。見送った僕も相当ぐったりしてました。
その店舗の数件先の2階に雑貨屋さん"私の部屋"があるのを知ったのはそれから数か月後。
あれから四半世紀。その勤めていた店舗も雑貨屋さんも、もうそこにはありません。
@harmonix_tm これを読んで、その女性が今も「私の部屋」を求めて、世界中を旅してるシュールな場面を思い浮かべてしまいました。😅