あの小学2年生男子はミラーマンになれなかったなぁ(不謹慎申し訳ない)。
ミラーマンの記憶。
ミラーマンが放映されていた頃、僕たちは小2だった。
休み時間、ゴミ捨て当番の僕とK君は空のゴミ箱を教室に持ち帰るところでした。
突然、K君は僕たちの教室の一つ前の教室の窓ガラスの前で立ち止まり、僕にゴミ箱を押し付け
K君「流しちゃん。僕はミラーマンになる。(ポーズを付けながら窓ガラスに突進)ミラぁ~ス」
ぱりんって乾いたガラスの割れた音を伴いながら「パァ~クっ!!」
当然、K君はミラーマンにはなれず、ガラス窓に半分体を突っ込んだままです。破れた窓ガラスの向こうから漏れ聞こえる阿鼻叫喚。
瞬時の出来事でしたが、それはスローモーションのようでした。僕はK君に押し付けられたゴミ箱を抱えたまま呆然とその様子を見ていました。
K君に怪我らしい怪我はなく、くだんの教室と僕たちの教室の担任の先生に掃除機に吸われながら叱られ、僕もなぜ彼を止めなかったのか激しく叱責されました。
先生たちからのお叱りの後で
K君「…ス・パークのタイミングが悪かったのかなあ」