情報セキュリティの敗北史読了
これ、情報セキュリティに関わる方(特に学生や新入社員)にはぜひぜひ読んでほしいです。
情報系の大学からネットワーク機器の会社にエンジニアとして入って、いくつか転職しましたが、情報セキュリティの分野(もしくは業務で利用する立場)で働いて早20年余り、情報処理安全確保支援士の資格を含めても今まで勉強してきたことが、いかに上辺だったかがこの一冊でよく分かりました。
今までの先人たちがどんな風に情報セキュリティに立ち向かって敗れたかが辿られていてまさしく情報セキュリティ史の完全網羅本です。
以前に岡田斗司夫さんが動画で「歴史を勉強することでその分野の未来のヒントも見えてくる」的なことをおっしゃってて、読む人が読めば、これからの情報セキュリティ業界を変える一冊になるかもしれません。
もちろん一般の我々でも読み物として、IT界の巨人達がMCUばりに出てきて面白いですし、下手な技術書読むよりセキュリティリテラシを上げられると思います。
セキュリティから遠い方たちにもっと届いてほしいなあと願わずにはいられない超良書でした。