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x.com/i/status/200105383514255

祖父がよく「桑の木を抜くな」という話をしていました。桑の葉というのは「蚕」の餌です。どういうことかというと、ポリエステルが発明された時、シルクをつくる蚕業者は「もうポリエステルの時代だ」と桑の木を抜いて廃業してしまったんですね。でも、結果どうなったか?日本のシルクは世界でもトップレベルのクオリティーで、需要は高まったんです。ですが、桑の木というものは一度抜いてしまうと、またゼロから育てるのに時間もかかりますし、技術者も育てなければならない。桑の木を抜いた業者は大層な損害を出したそうです。同時に、こんな話もしていました。日本の油紙というのは、あらゆるものを雨から守れる優れもので、明治・大正と日本の主要産業でした。でも、ポリエステルができて、そちらの方に需要が移行しても、油紙に固執し続けた業者は大損したと・・・。この矛盾する話は、「時代の変革期に経営者はどう判断するべきか?」という祖父・藤沢武夫の教えなのですが、今回ガソリン車を排除してしまった企業がどうなるか?非常に興味深いです。

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グルドン

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