日産の代表的スポーツカーGT-Rが生産終了 背景には規制の厳格化 技術者の思いと今後は? | NHK | ビジネス特集 | 自動車
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250903/k10014910111000.html
規制が技術の進歩を生んだ
2007年に発売された初期モデルと2025年の最終モデルを比べると、見た目は大きく変わっていない。しかし、18年間で中身は大きく刷新されている。それは単に馬力のアップや、走行性能の改善や走りを磨き上げるといったことだけではない。背景にあるのは規制の強化だ。排ガス規制、燃費規制、騒音規制、安全規制…これらをすべてクリアして初めて販売を続けることができるのだ。
例えば、直近で大きなハードルとなったのが「車外騒音規制」だ。
この車の場合、時速50kmで走行したときの騒音を「73dB以下」に抑えることが義務づけられた。これは2メートル離れた位置で聞くセミの鳴き声ほどの音量だ。ドライバーにとっては愛車が奏でる排気音も魅力の1つ。それだけに“静かさ”は高いハードルだった。
そこで開発チームが目を付けたのが航空機のジェットエンジン。