三菱商事の洋上風力撤退について当時からの流れを整理したい
https://anond.hatelabo.jp/20250827185821
そしてその3年半後となる2025年8月現在。
知っての通り、三菱商事は由利本荘を含む総計1,742MWの3案件からの撤退と正式表明となった。
大規模洋上浮力発電の2030年運転開始どころか、大幅な遅延が必至となり、三菱商事による根拠不明の焦土作戦の末、国家エネルギー戦略の時間は失われた
金利上昇・資材高騰で採算は完全に崩壊
長期的な損失見込みは数千億〜1兆円規模
経営判断としてたった数百億で済む現時点での撤退は合理的ではあるが、松下幸之助が説いた「企業は社会の公器である」という理念に照らせば、三菱商事の責任は極めて重大である
国家戦略の根幹をなす案件を総取りし、他社の芽を摘んだうえで、採算悪化を理由に放り出す。その結果、失われたのは単なる帳簿上の赤字ではない。系統接続枠や港湾整備計画といった公共資源、そして地域住民や漁業者との信頼関係といった“社会的資本”が無為に浪費されたのである
「三菱なら最後までやり遂げる」という社会的信頼があったからこそ国も地域も委ねた。