紅茶と言えば、この前読んだこの本でも出てきて面白かった。清国の茶(緑茶・紅茶)が巡り巡って明治維新の遠因に。

イギリスの上流階級女性層に紅茶が大人気(コーヒーハウスは男性限定だったので)でなのでイギリスの輸入元清国に対する貿易額が赤字に。同時期に植民地アメリカも独立してしまいさらにキツイ(一部茶が関係、ボストン茶会事件。以降アメリカはコーヒーを好むように)。その赤字対策として産業革命で作られた綿製品(工場労働者もカフェインや煮沸による安全から紅茶を好んだ)をインドに売りつけることに。代わりにインド国内の綿産業は壊滅。代わりにインドでアヘンを栽培させ、今度は清国にアヘンを売ることに。これがアヘン戦争に繋がり、清国のイギリスからの敗北を見た日本人は危機感を抱き明治維新へ。

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ちなみにアヘン戦争後にイギリスは紅茶の清国依存を見直そうと、インドで茶を栽培をさせようとした。しかし中国の茶の品種はインドの気候に合わず育たなかった。そこで、アッサム地方でたまたま発見されたインド原産の茶の品種がアッサム種でアッサム紅茶。そこからインドを代表する産業の一つになった。

ちなみにイギリス宮廷を中心に上流階級に親しまれたのは鎖国時代の江戸からオランダ経由で、下敷きとして身分の高い武将たちの茶の湯の文化が紹介されたから(東洋から来たという神秘性や特別感もあいまって流行った)とかなんとか(これは確証はなさげ)。

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