元ピクサーのアニメーターが語る「ハリウッドでAIが通用しない理由」 | ギズモード・ジャパン
https://www.gizmodo.jp/2024/05/why-ai-is-not-working-in-hollywood.html
昨今、AIが生成した動画が良くも悪くも常に話題になっています。ネタ動画を作るだけではなくて、これでプロの現場・ハリウッドも劇的に変わるのではないか?という声も聞こえてきます。
その問いに「No」と答えるのは、『トイ・ストーリー』や『ファインディング・ニモ』などの制作に携わった、元Pixarアニメーターのクレイグ・グッドさん。
グッドさんいわく、AIをプロの現場で使うには、関係者全員をイラつかせてしまう大きな欠点があるといいます。それは、微調整が効かないこと。
「映画制作は繰り返しの連続です。何度も繰り返してこそ」と語るグッド氏。「私はPixarで何十年もシーンの微調整をしてきました。監督がアニメーターに詳細を書いたメモを渡し、アニメーター・アーティストはそのメモに沿って調整をかける。翌日それを監督に見せ、さらに細かい指示を受ける。それができないとなれば、制作現場のツールとしてどれだけ使えるかわかりませんね」