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序 「アニメーション監督」としての富野由悠季を語りたい|富野由悠季論|藤津 亮太|webちくま
webchikuma.jp/articles/-/3465

富野は、自分の仕事を語る時に「戯作者として」とか「戯作というものは」という言い回しを使うことが多い。戯作とは、江戸時代から明治初期にかけて書かれた、通俗小説などの読み物の総称だ。富野は戯作者という言葉を「エンターテインメントの作り手である」というニュアンスで使う。これは、しばしば繰り返される「僕には作家性はありません」という発言と表裏一体のものと考えるとわかりやすい。

富野は自らを「戯作者たらんとする者」として語るが、それを裏切るように強烈な個性——それはつまり‟作家性”と呼ばざるを得ないなにか——を感じさせる作品を世に送り出しているのだ。

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