それを変えたのが、1997年に米一般ケーブルテレビチャンネルのCartoonNetworkが「Toonami」と言う「Tsunami]と「Toon」をかけたゴールデンアワーを狙ったアニメ放映でした。
ドラゴンボールZ、ガンダム・ウィング、星方武侠アウトロースター、そしてセーラームーンの4本立てを連続で放映する米国初の「アニメ戦略」を行い、アメリカのティーンで大ヒットした事が「本格的な米アニメファンの始まり」と言えます。ドラゴンボールが男子、セーラームーンが女子にブレイクしました。
特にドラゴンボールは社会現象と言えるほどにヒットしました。特に当時の黒人やヒスパニックの少年に爆発的な人気を誇り、現在30代後半の黒人男性でドラゴンボールが好きでない人は少数派ではないかと思うほどです。
「アウトサイダー」で社会的な地位も無く、虐げられて馬鹿にされる梧空がヒーローに努力を重ねて強くなっていくストーリーは「アメコミに無い魅力」を感じ、特に黒人やヒスパニックの米有色人種社会で人気を得られた様です。