解像度厨にはつらい。
三宅唱監督作品『夜明けのすべて』
― 撮影 月永雄太氏インタビュー
KODAKメールマガジン|VOL.220|
https://www.kodakjapan.com/motionjp-mag220
16mm撮影を選択された経緯を教えて下さい。
月永C:『ケイコ 目を澄ませて』が完成する頃に三宅唱監督が「またフィルムで撮りたい」とおっしゃっていたのを聞いていたため、今作のオファーをいただいた時点でフィルムで撮影することはすでに念頭にありました。予算的な都合もあり16mmフィルムを選択したのですが、台本上ナイターシーンが多く、かなり暗いプラネタリウムの中という設定もあり、光量の少ない環境下だとどうしても16mmフィルムの粒子が際立ちますので、シャープでクリアな映像に慣れている観客にはどう受け止められるか正直不安な点もありました。