映画「BAD LANDS」めちゃ良かった。特殊詐欺グループを題材にしたサスペンスで原田眞人監督のオリジナル脚本。全体としては物語や構成のセオリーからはやや外れていて気になる部分もあり尺も長いけど、安藤サクラや、宇崎竜童など豪華俳優陣の競演で惹きつけるものや、セオリーから外れた先の見えなさがあり、不思議とずっと退屈しない。小説ではなく、映画監督が考えた脚本ならではの、娯楽性やケレン味があるのかな。
ちょっとしたことからだんだんと裏社会のドツボにはまっていくような話でありながら、常に関西弁の軽妙なやりとりがあったり、韓国映画のように主人公たちが血や土にまみれるようなドロドロさはなく、カラッとしているのもよい。クライムサスペンス好きな人におすすめ。