“富野 2年前にも文化庁長官賞を貰ったんですが、その授賞式の時に会った文科省の職員のほとんどがガンダム世代なんですよ。年齢的にドンピシャです。「ああ、この人達が選んでくれたから、自分は文化庁長官賞をいただけたんだな」って思いました。実際会ってみたらガンダムファンの熱気があったんで、腰を抜かしたものです。
――なるほど、富野監督の功績をキチンと理解した世代が次に文化功労者に選んだ。
富野 そう、そこで「なるほどね」って思ったと同時に「これは断れないな」とも思った。だって日本の官僚の中に『ガンダム』がこういうタイプの人を滑り込ませちゃったということであると同時に、アニメファンとは違う目線で富野の仕事についての価値を認めている方々がいるということなんです。”
「これは断れないな」アニメ業界の為にもあるラインで諦めて、公的な賞を受けるのは大切ですね。
あきらかに断ってる超大物アニメ監督もいますが。