船の錨泊は風による触れ回りがあるので、荒天時になると安全そうないい感じの錨泊ポイントが早い者勝ちになってしまい、遅れてくると狭くて窮屈なポイントへ錨を下ろすしかなくなり、何かのきっかけで錨鎖が走り出すと風の圧力と慣性力で止まらなくなるのだ
そうなると船はてんやわんやになり、機関に非常に高い負荷が掛かる緊急全速力(全速力の上の普段使わない出力)で慣性移動を何とか弱めて、タグボートが来るまで堪えて、緊急全速力とタグボートの牽引力で何とか再錨泊する
もちろんタグボート側もこんな荒天時にそんな仕事したくないわけで、海上無線などで船もしくは海保からオーダーがあると絶望するけど、港を壊されたり座礁されたりするよりはマシなので助けに向かう