ライブにお付き合い頂いた皆様ありがとうございました
HDRでの露出調整の基準についての資料を貼っておきます
- リファレンスホワイト(自発光ではない一番明るい部分)&グラフィックのホワイト
⇒ 203nits
- スキントーンの基準
https://www.itu.int/dms_pub/itu-r/opb/rep/R-REP-BT.2408-2-2019-PDF-E.pdf
編集の際に使用するMacbook Pro 14/16のリファレンスモードについて(ProDisplayXDRでも同様)
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HDR Video (P3-ST 2084)
4K や超高解像度のビデオ制作ワークフローでは、MacBook Pro や Pro Display XDR でこのモードを使います。広色域 (P3) の原色と HDR SMPTE ST-2084 EOTF を使い、最大 1000 ニトの持続輝度 (フルスクリーン) に対応しています。ITU-R BT.2100 で規定されている観視条件の整備を念頭に作られたモードです。
とにかくHDRのキモは
- 203nits(PQの信号レベル58%、HLGだと75%)以上はSpecular(鏡面反射や自発光の光)の領域
- 203nitsより下でそれより下の輝度領域を表現する(スキントーンは110nitsより下)
を注意すればさほど難しくなく変なHDR動画はならないと思います(1000nits程度のディスプレイをターゲットとする場合)
YouTubeにHDR動画をアップすると、SDR視聴用にYouTubeで変換が発生するのですが、以前はそれはそれはおかしなものでした。
最近は良くなってきている気がしていて、不要な気もしますが、そのSDR変換はLUTを動画に組み込むことでコントロールできます
詳細は、以前Koichi @tammifull さんが共有してくださったこちらのページを参照ください
僕はあえてSDR変換時はコントラスト高めのルックにしてHDRとSDR視聴時で違った雰囲気になるようにしています
https://www.notion.so/Youtube-SDR-LUT-LUT-d30f0d7bad14422e88ba8caef396facd
HDRグレーディングした動画をSDR用にコンバートする方法ですが、
A.プロジェクト設定の出力カラースペースをRec.709にして書き出す
または
B.↓このYouTubeのSDR用LUT作成の方法で調整クリップで調整した後に、Rec.709の動画で書き出す
https://mstdn.guru/@shinobu/108765335937472693
が良いと思います
A⇒かなりお手軽
B⇒Aで満足できなかったらこの方法。自分で調整できる
Windows&DaVinciでHDRやる人にはこちらのblogが一通りまとまっていてとても良いです
特にWindowsではおそらく必須の「ビデオI/O(この記事の場合だとDecklink mini monitor 4K)」についても触れられています
あとは、HDR対応TVを接続するのもありですね。多くの場合、非HDRディスプレイMacより良い結果が得られると思う
おそらく多くの日本向けTVはホワイトバランスが9300Kとかになってるはずなので、Macのディスプレイに合わせて(というか環境光に合わせて)設定を変更する必要があります
Windowsの場合は、情報を集めた範囲&僕が試した範囲だと(内蔵含め)GPUからディスプレイに接続した場合にはDaVinciではHDR表示はできないので、
別途外部のHDRディスプレイ(HDR TVも化)を用意してDecklink等のビデオi/Oで接続する必要がある
https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/decklink