#読書メモ
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大いに逆説的であるが、人間が絶えず心的な生命力を維持出来るのも個人と社会、人間とコミュニティの弁証法的な闘争によるものであり、また逆説的ではあるが、社会自体が絶えずその暴力を批判しながらも、その暴力から健康と生命力と新しい成長の糧を得ているのである。
このことは
**人間というものは、何かますます「よりよき」ものをめざして一元的に成長するのではなくて、むしろダイナミックなプロセスで命題と反対命題があって「上に向かってのびる」と同時に「下に向かって根をはり」、より高く昇るとともに深くもぐりもする**
、ということを示している
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-わが内なる暴力 ロロ・メイ
今、読んでいて頭の中で結びついたのは漫画版のデビルマン。トラウマをもたらすあの作品だけど高い芸術性と救済を感じてた。その意味がよく分からなかったけど、神もデーモンは天と地の両極だけど、人間はそのどちらも内包している反逆者であり、双方を凌駕出来る可能性を示していたからかな。永井豪先生が描き語った事って、ルネッサンスそのものだったのかも。