多分エヴァに詳しいひとには有名な話なんだろうけど。
QにおいてNERV本部が逆さまに空中に浮かんでて、頂点からシャフトが伸びて地上に刺さってる描写があった。なんであの状況なのかよくわかってないんだけど、逆さピラミッドのあの形、見覚えあると思ってたらダンテの神曲に登場する地獄の構造図だった。(地獄はすり鉢状だけど)下に行くほど罪が重い地獄になって、最下層(コキュートス)には氷に封印されたサタンがいる。多分、エヴァではこれが白い巨人(アダム?)。サタンの尻尾はコキュートスのはるか下まで伸びて地球の反対側に達し、そこから煉獄、天国、至高天に到る。つまり地獄の合わせ鏡が天国。エヴァ全体のプロットは、おそらく神曲のこの地獄巡りから煉獄、天国、至高天に到る道行を元にしてるのでは?と思った。
ダンテの神曲は平易な文章で、厨二設定満載なうえ、現代人が読むとキリスト教の傲慢さ、浅はかさがよく分かるコメディなので図書館で借りて読むのをおすすめ。原題が英語でdivine comedy 、イタリア語でLa Commediaなぐらいだし。