GoT S8x06 finale
“誰もが納得してないという事は良い妥協案という事だ” ティリオン
“愛は義務を放棄させる”。メイスターのこの音葉はジョンではなくデナーリスを指していた。あれはデナーリスが望んでいた事なのかもしれない。彼女の語る正義では確実にジョンを殺さねばならない。愛は彼女にその選択をさせず、ジョンは義務に従った。
贅沢な映像作品の条件は派手なシーンよりも余白に現れると信じてる。そして特にこのエピソードには視聴者の想像が広がる余白だけで作られている。
演出で印象的だったのは女性陣の表情。
統治者の顔のサンサ、雪降る王都に降り立つデナーリスの炎から氷に変わる表情(そしてまるで彼女から黒い羽が開かれるかのような演出)、憑き物が落ちたように幼少期の表情に戻るアリア(facelessではなくなった)
マクベス、ハムレットのように演劇のマスターピースになるであろう最終シーズン。この作品との旅は本当に幸せだった。