業種違いだから永遠にイラストAIへは仕事で手を出せないから言うけれど、目先の利益を取るなら「イラストAIのユーザインターフェースはシンセサイザを参考にすべき」だぞ
「なぜ一般ユーザにCLIが普及しないのか?」と言えば複雑なコマンド・オプション・パラメータにあると評価して良く、複雑かつ予測が難しいパラメータをユーザの感覚通りに出力してきた実績を持つ機器と言えばシンセサイザがあるので非常に参考となるはず
情報技術者としてはバックグラウンドにあるAIアルゴリズムをこねくり回したくなるけれど、実際に売るにはユーザが使いやすくなくてはならずフロントエンドのユーザインターフェースにこそ短期的には利益の源泉がある
「シンセサイザだって素人には使いにくい」と思うかも知れないけれど、特定分野に特化しまくったシンセサイザを見てから、もうちょっと冷静にその辺を考えてみた方が良いかもしれない
下記はタイプライターという特定分野に特化しまくったシンセサイザ音源
この動画はタイプライタの音をシンセサイザとして演奏するために考えられたユーザインタフェースを持っており、シンセサイザの素人が考えるよりも驚くほどシンプルだろう
シンセサイザにはメチャクチャくだらない音源もある、ドン・キホーテとかで売ってるグゥワグゥワ鳴るビッグチキンに特化しまくった音源だ
ただこういうくだらない音源であってもビッグチキンに特化しまくった操作系を持っている
短期的に目先の利益を求めるならば中身同じでガワが違うという戦略はアリだぞ
ぶっちゃけて言えば、AIアルゴリズムが全く同じでもユーザインタフェースが違えば売れる可能性は十分にある
例えばYAMAHA VOCALOIDなんてのはその代表格で、製品毎の違いはモデルの元となる人物、AIアルゴリズムで言うところのシード値、もしくは追加学習素材に近い
Rolandなんて更に汎用的で、Rolandが開発したZEN-Core Synthesis Systemは近年のRoland製シンセサイザーのハード・ソフト問わずほぼすべてに搭載され、見た目と操作系が違うだけで中核を成すシンセサイザーシステム自体は同じだ
シンセサイザーにはリード音源もあればベース音源がある、ピアノ音源、ギター音源、ドラム音源など多岐にわたり、それらは専用のパラメータを備え、そのパラメータを制御するために特化した操作系を持つ
イラストAIも人物だけに特化したパラメータを制御する操作系、風景だけに特化した操作系としてフロントエンドをリリースすると少ない開発費で短期的な利益を得られる可能性がある
例えば「魔法少女イラストAI」など特定分野に特化しまくったパラメータ操作系フロントエンドがあったって良い