知人の息子である野球少年にボクの決め球の1つであった「高速ドロップボール」の概要を教えた
ただし「十中八九、一般的な子には投げることが出来ないので別の練習をしたほうが身のため」と付け加えて
握りは画像1枚目です、カーブの握りへ近いですね
シームはそのときに合わせて2シームにするか4シームにするか選ぶ
回転の掛け方は2枚目です
イメージとしては親指と人差し指の方に抜く感じです
実際に1枚目のようにボールを握ってみて、どのようにしたらトップスピンとなるか確認してみましょう
そして一般的な子に高速ドロップボールが投げられない理由も察することが出来るはずです
トップスピンストレートでバックスピンストレート並みの回転数を得るには、平均よりも大きな手と非常に高い握力が必要なのです
通常のドロップボールの投げ方でも高い回転数を得ることが出来るでしょうが、回転が掛かりすぎて球速が著しく落ちます
回転を抑えようとすると腕の振りが小ぶりになってしまい違いをバッターに悟られたり、球速が落ちたりするので通常のドロップボールの投げ方では高速ドロップボールとは言えなくなってしまいます
それに高速ドロップボール自体が奥の手みたいなあまり使わない球種なので別の球種を練習したほうが圧倒的に役立つはずです
ボクの場合は偶然にも平均よりも大きな手と非常に高い握力を持っていたので投げられた
おそらくだけれどボクが非常に高い握力を持っていた理由は実家が漁師だったから
普段から網を引っ張ってたので自然と握力が付いたのでしょう
ちなみに中学生の時点で握力が60kgを超えていた(高校で100kg超えていた)のでフィジカルエリートであってもなかなか難しいと思われます
対峙したバッターは高速ドロップボールを空振りすると理解が追いつかないのか一瞬かたまってた
同チームの4番バッターは「なかなか来ないが手元で加速するように見える」と言っていました
これはおそらくドロップボールや縦カーブに近い軌道なのに球速が速いせいで意識との乖離が生まれるからだと思います
ボク以外に投げる人を観たことがないので自分ではバッターとして体験したことがないというw
一応、野球少年を抱えているご家庭のために概要を伝えると「用途としては縦カーブのように大きく曲げて意表を突くような球種では
なく通常のドロップボールではない」のでドロップボールの常識から離れてゼロベースで考えて貰いたいなって感じです
高速と冠名が付く通りに球速が著しく遅いドロップボールではなく「変化量が非常に少ないが球速がストレートと遜色ないほどあるのが最大の特徴」です
言わば「通常のストレートがバックスピンストレートであるならば高速ドロップボールはトップスピンストレート」なんです
立ちの威圧感から腕の振りなどのフォーム、リリースポイント、球速に至るまでバックスピンストレートと同じでありながら、投球後の軌道が下方向へ伸びていく、物凄く伸びないストレートです
1試合の内どうしてもストライクが1個欲しくなるシーンがあると思いますが、高速ドロップボールはそういうときに使う球種で、1試合でも1球2球程度しか使いません
球速が通常のバックスピンストレートと遜色ないのに軌道が違うので、ミートヒッティングが上手いバッターほど意表突かれ空振りしやすくなります