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日本でDXが上手く行きにくい理由の一つに世界で評価される「カイゼン」という概念の欠点として言わば「後方検証可能性」が考慮されてないことがあるから

様々なコストから「○○をカイゼンすることで通貨換算で100万円コストダウンが可能になります!」という将来の前方検証をして導入して実際にコストダウンは達成するんだけど、その時点で満足してしまって「あのときのカイゼンは今どうなってる?」という過去の後方検証をあまりしないことが見受けられる

過去の後方検証可能性を組織全体が考慮しないため、いわゆる「車輪の再発明」が発生することがあり、現場では複数種類のカイゼンが同居することとなってしまい、結局は現場によって選ばれなかったカイゼンが眠ったままになってしまうということが起こりがちなのだ

組織はDXなどを導入してカイゼンしていくべきなのは確かなのだけれど、組織として後方検証可能性を確保する仕組み作りが必要なんだよね

そうしないと「IT革命」や「ユビキタス」や「DX」みたいに何度も何度も同じ物事へ対して車輪の再発明をしながら無駄にカイゼンをし続けることになる

· · SubwayTooter · 2 · 1 · 8

例えば、近年では組織の人材の流動性を確保するため班・課・部などのリーダーを事実上の任期制のようになりリーダーが数年で変わってしまうことが起きている

新しいリーダーが着任すると、リーダーは成果を出さないといけないため何らかのカイゼンを自身が受け持つ組織へ対して施す

ここまではまだ良い

しかし数年後また新しいリーダーが着任すると再び成果を出すためカイゼンを施すが、その際に過去のリーダーが行ったカイゼン内容は検証されないどころか確認すらされない場合がある

確認すらされないので同じ物事へ対してカイゼンが施される可能性があり、同じ物事へ複数種類のカイゼンが同居してしまう自体に発展する

もしカイゼンの被りが起きていなくとも、過去のカイゼンが今も使われているのか?ということも検証されたりしないので、そのときのカイゼンに掛かったコストさえドブに捨てていても誰もわからないという状況が起きやすい

なのでDXを本気で導入したい企業や組織はまず「後方検証」するための仕組み作りを始めると良いだろう

後方検証する仕組みがあればDXは電子データでログを残してくれるので後方検証しやすい環境になれる

@keizou 改善は時間かけてやるものなのに、効果が出ないと無駄とかいってすぐやめるのが一番問題かと

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グルドン

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