核家族化が女社会を崩壊させて女性は男社会へ進出せざる得なくなったという主張を知って、一理あるなと思わなくもない
男が狩りをし集落へ富を共有し、女が富を用いて集落を維持する原始人間社会では明確に男社会と女社会は役割が分担されていたというのが前提の主張
男は男社会での役割を分担し、女は女社会での役割を分担していた。それはつまり男は前衛・後衛と役割を分担し狩りを行っていたように、女社会もまた集落内での役割を分担していたと推測されるそうだ
即ち、女性は現代のように自身の血縁者を支える家事をたった1人で補っていたわけではなく、原始人間社会では井戸端会議をするように集落全体で分担していたのだと
煮炊きすることすら集団へ対して提供するとこと前提なので共同台所で一気に加工されていて女性1人1人の労力は現代よりも著しく低かったであろうことが想定されるらしい(考古学の発掘でもコレは証拠が取れる)
しかし核家族化が進行したことによって女性同士が仕事を共有し合うことが物理的に不可能となり女社会そのものが消滅してしまい、人間はコミュニティへ属する生き物なので残った男社会へ進出せざる得なくなったらしい
ただこれ前提としてジェンダーロールの強制があるので、この点に関しては自由思想が発展した現代とはちょっと合致しないよね
非常に評価できる点は現在の男女平等は原始人間社会内にあった男社会から発展した社会構造の中で男女平等を求めているという指摘だろうなぁ
男社会は狩りや戦争がベースなので当然ながら危険な役回りもあるのだけれど、どう考えても狩りや戦争という性質が合わない女性がそこへ進出せざる得なくなっていて社会へ歪みが発生していると
あと思ったのは名誉男性なんて言われちゃう一部の女性は、もしかしたら僅かに残る女社会の恩恵を受けられている女性なのかも知れないね
この主張に立脚すると、現代のフェミニズムは女性を男社会の中で生き抜けるようにしろという思想なのでフェミニストは男社会へ所属しているわけだ
でも名誉男性と呼ばれる女性は女社会へ所属しているわけで、そりゃ話は噛み合わないだろうなと