ダイヤモンド・プリンセスの件の対応の難しさは「1. イギリス船籍である」「2. WHO発行の国際保健規則に人権要項がある」の2つが起因している
国際規則に従えば良いという判断では人権という明らかにセンシティブな面を抱えており(だからこそ治療拒否も通る)、そもそも加盟している国際規則が存在していても各国で立法しなければ、その国の法律として機能しない
つまり、国際規則が存在していてもダイヤモンド・プリンセス船上の法律はイギリス国法下にあるわけで、乗船前は日本国法、乗船後はイギリス国法という2つのルールに政府は縛られることとなる
島国の水際で感染症拡大を止めるということは、即ち港湾で止めるということであり、船内で隔離するという判断はイギリス・日本両国共に似たような判断になったというのは想像に難しくない
島国で最も恐ろしいのは港湾関係者を媒介とした感染拡大である。貿易の99%以上、国内輸送の60%以上を海運へ依存する日本で港湾関係者を媒介とした感染拡大は単純に恐怖だ
人権と経済、これが今回の混乱の真相