三宅唱監督作品『ケイコ 目を澄ませて』― 撮影 月永雄太氏インタビュー
KODAKメールマガジン|VOL.200|
全編VISION3 500T 7219 を使用しています。日頃、スマホで写真やムービーを撮り、肉眼より明るい夜が撮れてしまうことに慣れてしまい、ついついフィルムでの映り方を忘れてしまうので、実際にノーライトだとフィルムではどのくらいの暗さで映るのか、ということを改めて確認しました。フィルムで撮ると確かにデジタルで撮るよりも圧倒的に暗い上がりですが、デジタル撮影の最暗部はベタっとしたただの黒、そこには何もない状態になるのとは違い、フィルム撮影の最暗部の黒には、粒子と共に何かニュアンスがギリギリまで残り、見えないけど何か見える、表現として成立する黒、暗さでした。