日本でDXが上手く行きにくい理由の一つに世界で評価される「カイゼン」という概念の欠点として言わば「後方検証可能性」が考慮されてないことがあるから
様々なコストから「○○をカイゼンすることで通貨換算で100万円コストダウンが可能になります!」という将来の前方検証をして導入して実際にコストダウンは達成するんだけど、その時点で満足してしまって「あのときのカイゼンは今どうなってる?」という過去の後方検証をあまりしないことが見受けられる
過去の後方検証可能性を組織全体が考慮しないため、いわゆる「車輪の再発明」が発生することがあり、現場では複数種類のカイゼンが同居することとなってしまい、結局は現場によって選ばれなかったカイゼンが眠ったままになってしまうということが起こりがちなのだ
組織はDXなどを導入してカイゼンしていくべきなのは確かなのだけれど、組織として後方検証可能性を確保する仕組み作りが必要なんだよね
そうしないと「IT革命」や「ユビキタス」や「DX」みたいに何度も何度も同じ物事へ対して車輪の再発明をしながら無駄にカイゼンをし続けることになる
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