最近コロナでDダイマーが話題のようですが、Dダイマーとは何か?
血管修復の過程では、まず1次止血として血小板が塞ぎフィブリノゲンを形成、二次止血としてフィブリンを形成し止血します。その後、組織修復するためには止血したところを溶かさなければなりません。
そのとき使うのがプラスミンです。プラスミンによってフィブリンを溶かす際に出てくるのが今話題らしいDダイマーというやつです。
Dダイマーは以外にも溶かした過程で出るものがあるのでこれらを総称してフィブリン/フィブリノゲン分解産物(FDP)と呼びます。
つまり、FDPやDダイマーが高い値を示すと体内で血栓を溶かしている最中または血栓を溶かし終わった後だと考えることができ、低ければ体内に血栓は生じていないと考えることができます。
深部静脈血栓症がおこりそれが心臓に戻って肺に行き塞栓症となる危険がないかどうかを知る手掛かりとなります。(俗にいうエコノミークラス症候群)
特に、ヒラメ筋静脈にできやすいとされています。
深部静脈血栓症にならないためには、血流のうっ滞(動かない、圧迫など)、血管内皮の障害、凝固脳の亢進(脱水など)に注意です