あせとせっけん
https://comic.pixiv.net/works/5293
読切が人気でそのまま読切が第1話になるという異例の展開に加え、当初はdモーニング限定だったのが人気出過ぎて本紙に移籍という異例尽くしのコミック。いくつか賞も取ってるので割と有名タイトルではあるものの、出会っていきなり付き合い始めてしまうという最初からゴール感ありつつ、それでも中だるみせずむしろ熱量が上がっていく。多くは語りませんがタイトルである「あせとせっけん」をテーマにして2人が心つながっていく模様がすばらしい。脇役も含めて登場人物の描写がすばらしいのと、時折作者の熱量がほとばしるエロ回は背後に注意。
ブスに花束を。
https://comic.pixiv.net/works/2784
かわいくない、暗い、もしくはいじめられっ子がイケメンにモテるという作品は最近のトレンドでもあって、古くは「君に届け」、最近では「事情を知らない転校生がグイグイくる。」「顔がこの世に向いてない」あたりが有名ですが(顔が……はこっそりほとばしる狂気のギャグセンスが好き)、たいていの作品は「かわいくない」はずなのにマンガだと普通にかわいい。
そこに行くと「ブスに花束を。」の主人公はいい意味でぽっちゃり、メガネのおかっぱという、デザイン的には「かわいい」とは言いがたい見た目。だけどその性格がかわいくてついつい応援してしまい、気づいたら主人公がとってもかわいく見えてくる。
かわいくない設定なのにかわいいのってどうなのよ、という点において、本作は「性格のかわいさこそがかわいさである」という本質が描かれているのがいい。ストーリーとか描写はちょっと甘いなーと思うところもありつつ、もうひたすら主人公を応援したくなるマンガ。
私の少年
https://comic.pixiv.net/works/2118
ラブコメといっていいのか悩むものの、少なくとも恋心は確実に存在しているのでラブコメということで。
30歳OLと小学生という一見とんでもない組み合わせに見えて、心情の機微が細かく丁寧に描かれるので思わず感情移入してしまう。ショタという概念あまり理解できなかったけど本作だけは「ましゅう………、イイ……!」と思ってしまう。出版社変わってコミックも別になってしまいましたがこれは一読の価値あり