ステレオVR考察その2の2
近景に合わせて眼球が内側に傾くと実は遠景の像はかなり盛大に破綻する。鼻先に置いた指にでも注目してみれば背景がボケて二重になるのがすぐにわかる。でも生身の人間は"見ているものしか見えていない"ので別に問題にならない。
でもステレオVRの場合は"見るべきもの以外も見ることができてしまう"。この違いが決定的。
これを解決するには視聴者の視線が画面上のどこにあるかに合わせて映像そのものを動的に変化させる必要がある。
つまり深度データもないただの動画二つを組み合わせるだけで近景と遠景に同時に対応することは原理的に不可能なのじゃよ。な、なんだってーー!