サンザイファンタジー4
勇者ドリキンの旅は始まったばかり。
勇者ドリキンは、ひとまず街に戻った。
ただただ遊んでいただけなのに、世界を救う大役を背負うとは思いもしなかった。
だが、凝り性な性格が功を奏して、いつになくやる気に満ち溢れている。
勇者ドリキンは、デジスタルの情報を得る為に街に繰り出した。
しばらく歩いていると、サミューズと言う行商が目の前に現れた。
「そなた、何やら力を感じる。‥いきなり失礼、私はサミューズ。人々にガジェスを広める行商じゃ。近頃、人々は散財の心を忘れておる。魔王リマショクのせいじゃ。」
勇者ドリキンは、サミューズと言う行商から情報を得れると思い、色々事情を説明した。
事情を聞いたサミューズの口元が少し緩んだ。
そう、探し求めていた勇者が目の前にいるのだから。
「やはり!そなた、勇者じゃな!私は運がいい。勇者よ、今のままでは魔王は倒せぬぞ。散財こそが力なのはわかっているであろう?」
サミューズがそう話すと、魅力的な品物を出してきた。